世界を救う高密度エネルギー

 昨年3月の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、非化石燃料の高密度エネルギーである原子力の拡大が難しくなった。 その中で再生可能エネルギーが脚光を浴びるようになったが、太陽光や風力のエネルギー密度はあまりに低く、原子力の代替になるとは考えられない。 そもそも化石燃料は、何十億年という長期間に渡り太陽エネルギーを蓄積している。 だからこそ、高効率のエネルギーなのである。再生可能エネルギーはCOを排出しないものの、その密度は低く、エネルギーとしては使いにくい。 そこで高密度を持つシェールガスと地熱にフォーカスして、再評価した。 世界を救うのは再生可能エネルギーではない。 高密度エネルギーだ。

【総 論】
世界を救う高密度エネルギー 原子力神話崩壊後のエネルギーを支えるシェールガスと地熱

【シェールガス】
北米でエネルギー革命を引き起こしたシェールガス 米国エンジ企業はプロジェクト受注に本腰

【地熱発電】
政府の支援策が地熱発電市場を動かす デベロッパーの開発リスク軽減で、プロジェクト進捗に期待


   (Vol.281 2012年1月合併号より)


重化学工業通信社
ENN編集部