2012年プラント市場見通し

 昨年、世界の人口は70億人を突破した。 これにより世界的にエネルギー需要が高まり、食糧増産ニーズも高まった。 バークレイズ証券によれば 「2012年のエネルギー関連の設備投資は10%増加する」 と言われる。 これらの状況がプラント需要に結びつくかは、資金が追いつくかどうかにかかっている。 世界的に欧州の金融不安が伝えられ、プロジェクト支援は今一つかもしれない。 しかしわが国にはダイレクトレンダーである国際協力銀行や日本貿易保険がある。 公的支援も力強い。 受注競争は激しくなるが、わが国は揺るぎない優位性を持つ。

【総 論】
震災の影響引きずる市場、注目は天然ガス関連 ダイレクトレンダーJBICが後押し、韓国勢にも陰り

【化学プロジェクト】
化学プロジェクト、注目は肥料とLNGプロジェクト 肥料ではアゼルバイジャンとインド、LNGでは豪州に注目

【重電プロジェクト】
発電プラント、東南アジアとインドは引き続き注目 原発は海外輸出の継続が濃厚

【製鉄プロジェクト】
投資額は7,000〜8,000億円に回復 円高対策は、海外拠点の活用で円コストを抑制

【環境プロジェクト】
発注量3,000トンを期待も、震災の影響を懸念 海外では、ポーランドに注目


   (Vol.281 2012年1月合併号より)


重化学工業通信社
ENN編集部