ワイヤレス計装の拓く世界

 ワイヤレス計装システムは、「ケーブルが不要で敷設コストが抑制できる」 「プラントのレイウアウトが容易に変更できる」 などのメリットが以前から指摘されてきた。 しかし、多くのプラントオーナーがその信頼性に懸念を持ち、日本国内では導入に慎重になっていた。 しかし今年3月に発生した東日本大震災により、その認識は変わった。 津波の被害を受けたあるプラントで、ワイヤレス計装システムが瞬時に再起動した。 ケーブルが不要なため、断線箇所の特定などの検査も不要だった。 このため、最近では国内のプラントオーナーによる計装メーカーへの問い合わせも増えている。 計装メーカーにとっての “期待の星” になろうとしている。

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   (Vol.279 2011年11月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部