プラント貿易アウトルック2010

 2010年度の海外プラントビジネスは、各種プラント建設のEPCの現地化が顕著に進んだ。 専業大手エンジニアリングでは、プラントの需要地に近い海外現地法人がプロジェクトを受注するようになり、重電プラントメーカーがこのところインドに建設した工場はフル稼働状態にある。 製鉄プラントのEPCでは、スチールプランテックが 「地産地消を目指す」 と言う。 プラント価格の値下がり傾向と、現地企業の技術レベルの向上はEPCの現地化という新たな状況を作り出している。 プラントビジネスの現地化という新しい状況が顕著になったのが2010年の海外プラントビジネスの特徴だった。

【総 論】 ミニマムジャパニーズから地産地消へ
【化学プラント】 見えてきた韓国勢強さの背景
【重電プラント】 2010年度、市場は回復も円高が響き日本勢は苦戦
【製鉄プラント・環境プラント・交通システム】 ゴミ焼却炉、製鉄プラントの受注が相次ぐも競争激化
【国際協力銀行 (JBIC) 】 インフラ海外展開と多様化するビジネス環境を支援
【日本貿易保険 (NEXI) 】 日本企業の多様化する海外活動に対応
【日 揮】 受注目標達成もコスト削減の課題が残った前期
【千代田化工建設】 前期大型案件を失注、今期は競争力強化目的に現法も強化
【東洋エンジニアリング】  「GlobalToyo」 体制で進む、EPCのグローバル化
【三菱重工業】 技術的差別化を重視、昨年10月にはシンガポールに事業本部として現法
【スチールプランテック】 競争力強化を目的に、事業の現地化に着手
2010年度 主要受注プロジェクト一覧 (本誌調査)


(Vol.271 2011年7月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部