検証! 中小LNGプロジェクトの可能性

 これまで 「LNGプラントが経済性を確保するには、5TCF以上の埋蔵量を持つガス田が必要」 と言われてきた。 しかしこれだけの埋蔵量を持つ大型ガス田のほとんどは開発されている。 これからは、埋蔵量が5TCF以下の中小規模ガス田の開発に移行する。 とはいうものの、規模が小さければ、プラントに占めるユーティリティの比率が高くなるうえに、スケールメリットが無い。 やはり経済性の確保が難しい。 しかしガス田の数なら、全体の98%以上を占める中小ガス田が開発されなければ、世界のエネルギー需給が将来、逼迫する可能性もある。 福島第1原発事故で原子力エネルギーへの依存が難しくなった今こそ、中小ガス田開発について考えるべきだ。

検証!中小LNGプロジェクトの可能性 ガス田開発は大型ガス田から中小へ
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(Vol.268 2011年5月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部