海外で進化する安全計装システム

 機能安全規格 「IEC61508」 の初版が2000年に発行され、計装やバルブなどのファイナル・エレメントを製造する国内および海外ベンダーにも定着している。 しかし、そのエンドユーザーについては現時点ではほぼ海外に限定される。 ベンダー各社は、海外のエンドユーザーに対応すべく、技術レベルの向上に取り組んでいる。 国内の石油・ガス、石油化学メーカーの多くは現在もアナログ計装システムを活用しており、計装システムのデジタル化への対応が遅れている。 そんな状況が、安全計装システムの国内市場における普及の妨げになっている。 このため技術的進化は海外に限定されるのが実態だ。

【総 論】 海外で進化する安全計装システム わが国プラントオーナーは蚊帳の外
【ABB日本ベーレー】 インダストリアルITシステム 「800XA」にセーフティシステムを搭載
【ハネウェル】 四重冗長化システム 「QMR」 で高い安全性を実現
【HIMA】 安全と生産性向上を両立する 「HIMax」
【山 武】 Tricomの汎用製品 「TriconexGP」 も市場に投入
【横河電機】 6年間で760システムが納入された 「ProSafe-RS」
【キッツ】 幅広い製品群でPSTに対応
【ザムソン】 PSTに必要な機能を電磁弁に統合
【日本アスコ】 電磁弁のパイオニアとして豊富な品揃え


(Vol.263 2011年3月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部