「パッケージ型インフラ輸出」 への助走

 プラントや施設の建設だけではなく、操業ノウハウまでを含めた 「パッケージ型インフラ輸出」が、6月に発表された日本政府の新成長戦略に盛り込まれた。 プラントの操業経験を持たない新興国と内需が細る先進国の海外志向は利害が一致、操業ノウハウごとプラントを輸出するビジネスは今後、プラント需要の一端を占めることになりそうだ。 これに伴い、日本政府は国際協力機構 (JICA) 、国際協力銀行 (JBIC) 、日本貿易保険 (NEXI) のスキームを使った支援策を拡充する。 またプロジェクトを実行するエンジニアリング企業では、プログラムマネジメント対応のための準備が始まっている。 まだ助走段階にある 「パッケージ型インフラ輸出」 だが、準備は着々と進む。

【総 論】
「パッケージ型インフラ輸出」への助走
公的機関が制度を拡充も課題は民間の対応力

【プログラムマネジメント】
「パッケージ型インフラ」構築に不可欠なプログラム・マネジメント
大型化・複雑化する複数のプロジェクトを効率的に管理

【日 揮】
「パッケージ型インフラ輸出」に本腰入れる日揮
「プログラム・マネジメント・コントラクター」としてのノウハウを最大限に活用

【東京電力】
海外事業の強化を打ち出した東京電力
2020年までに持分出力3倍へ

(Vol.254 2010年10月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部