メンテ工事会社の「人作り」

 数年前、「2007年問題」 が産業界の様々な場所で取り沙汰された。 この時期、再雇用や雇用延長でひとまず切り抜けたが、60歳以上の高齢の労働力にいつまでも頼ることはできない。 やはり若い人材の育成は産業界共通のテーマだ。 特に、メンテナンス工事会社の現場では、技能工不足やその技術伝承への懸念の声を聞くことが少なくない。 そんな中で、どのように人材教育がなされているか、本特集ではわが国を代表する工事会社に取材した。

【日本メンテナンス工業会】
「メンテナンスの組み込まれた社会」の実現に知恵を出す工業会に
事業環境の悪化には、効率的なメンテナンスで対応

【総 論】
メンテ工事会社の「人作り」
人材の拡充は社会的責任

【山 九】
「人が財産」を実践する山九の「機工事業」人財育成
2年間の「機工マスターコース」で基礎技術から一般常識まで修得

【新興プランテック】
3月にトレーニングセンターを竣工予定
実践的体験を通して人材教育を強化、教育専門部署も設置へ

【高田工業所】
「本工主義」を支える高田工業所の人材教育
新入社員の6カ月研修で成果、時代の変化に対応した研修プログラム

【千代田工商】
2008年7月に人材開発推進室を発足
社員の半数が50〜60歳代、若手の育成が急務

【日揮プロジェクトサービス】
OJTと座学で進められる人材育成
140講座で構成される「JPS大学」で広がる知識


(Vol.238 2010年1月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部