激戦必至の「2010プラント市場見通し」

 2009年は、前年秋に起こったリーマンショックの影響から、年初には先行きが見えにくかったプラント市場。 年初には動きが停まっていたプロジェクト商談だが、春先には徐々に動きが出始めた。 リーマンショックの影響はあったものの、原油価格は回復、高原状態の価格が維持されたことで、産油国のプロジェクトも具体化に向かった。 2010年の今年は、「安件数は増えている」 と言われる。 が、韓国勢をはじめとる中進国のエンジニアリング企業の躍進は目覚ましく、わが国コントラクターの市場も奪われている。 市場環境は激戦必至の様相だ。

<Analyst's View> 原油価格が高水準なら2010年プロジェクト市場は堅調
< 化 学 >     高温高圧プロセスエンジで台頭著しい中進国エンジ
< 重 電 >     活発化するインド市場、日本勢は合弁と機器売りで対応
< 環境プラント >  2010年もライフサイクル案件の入札・契約相次ぐ
< 製鉄プラント >  立ち直る製鉄プラント市場


(Vol.237 2010年1月合併号より)

重化学工業通信社
ENN編集部