新型ニュークリア・ビジネス

 この数年、世界的に 「原子力ルネッサンス」 と呼ばれる動きが話題になってきた。 1979年のスリーマイル島、1984年のロシアのチェルノブイリと原子炉の事故が相次ぎ、長期間に渡って、世界の一部を除き、原発関連の設備投資が休眠状態に陥った。 しかしCO2排出削減への関心の高まりなどから再び原子力エネルギーが見直されるようになった。 そこで動き出した 「原子力ルネッサンス」 とも呼ばれる動きは原子力ビジネスの新たな動きとして注目される。 世界的な休眠中にも国内で原発建設を継続してきた、日本、フランスのプラントメーカーにとっては、ビジネスチャンスだ。

【総 論】
ビジネスの目玉は設備管理システムと海外案件 -動き出す新型ニュークリア・ビジネス-

【海外原発プロジェクト】
各地で具体化進む、新設計画 -米国で融資保障の選定が進捗、中東では入札が決着へ-

【新検査制度】
新検査制度は電力会社を診断するリトマス試験紙 -一義の目的は安全・安定稼働、設備利用率向上は可能か?-

【EAMシステム】
原発設備利用率向上で脚光浴びるEAMシステム -IBM・SAP・ベンティクスが世界的にも高評価-


(Vol.232 2009年10月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部