プラント貿易アウトルック2008

 経済産業省が発表した 「2008年度海外プラント・エンジニアリング成約実績」 によれば、同年度の成約実績は3割減の158億ドルとなった。 史上2番目の成約実績となった2007年度から一転、状況は低迷した。 2008年度の上期はそれ以前に受注した受注残高の消化と資機材価格の高騰で商談が停滞。 さらに9月にはリーマン・ショックに伴う、経済情勢の変動から多くの事業主体が様子見の状態になった。 一連の経済情勢の激変は、すべてのプロジェクトにとっての見直しの機会となったが、それがプロジェクトの中止を意味しない。 激変から解き放たれた今、動くべきプロジェクトは前進している。

2008年度海外プラント成約は33%減の158億ドル
2008年度 主要受注プロジェクト一覧
【化学プラント】 「下期勝負」だったが、リーマン・ショックで相次いで案件が凍結
【発電プラント】 大型案件が減少した一方、北米では原発新設プロジェクトが始動
【鉄鋼・生活関連・環境プラント】 大型案件の見直しが相次いだ鉄鋼プラント


(Vol.227 2009年7月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部