頼もしき 「中東市場」

 昨年秋の金融危機の発生以後、世界各地で計画中のプロジェクトの動きが停まった。 世間では、経済を牽引してきた半導体や自動車産業の厳しい状況が伝えられ、プロジェクトも影響を受けているように見えた。 しかし中東地域では、サウジアラビアやUAEで大型製油所の建設プロジェクトの入札が本格的に動き出した。 サウジでは重質油に対応する新鋭の製油所がグラスルーツで建設される計画だし、UAEでも大型製油所の入札が発表された。この他にも、内需を対象にしたプロジェクトが動き出している。 世間の風潮は 「不景気」 だが、この風潮を信じ込めば、市場に取り残される。 産エネルギー地域、中東はやはり、頼もしき市場だ。

【総 論】 眠りから覚めた中東プロジェクト市場
【化 学】 サウジ・UAEで大型グラスルーツ製油所の入札
【電 力】 サウジアラビアで複数の大型案件が期待
【交通システム・製鉄プラント】 中東地域はプロジェクトの宝庫?



(Vol.222 2009年4月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部