北京オリンピック以降のプラント市場

 8月に開催されたオリンピックは、BRICsの成長を象徴する北京で開催された。 過去数年間、北京オリンピックを目掛け、拡大する中国市場を睨んだプロジェクトが相次いで具体化されてきた。 象徴である北京オリンピックの前7月には原油価格がバレル当たり140ドルを突破した。 しかしこれをピークに価格は下落、9月2日には105ドルまで値下がりした。 一説には 「80ドルまで下がる」 とも言われている。 こう見ると北京オリンピックは一つの 「潮目」 のように見える。 もし80ドルまで原油価格が下がれば、現在計画されているプロジェクトはどうなるか。 陸上プラントの倍のコストがかかるFLNG (フローティングLNG) プラントは、実現するのか。 北京五輪以降のプラント市場を占ってみる。

 【化学プロジェクト】
 石油精製・ガス関連プロで見逃せない動き -石化案件の一部に計画見直しも、市場は引続き堅調-

 【鉄鋼プロジェクト】
 いつまで続く?製鉄プラントバブル -新日鉄エンジは市場の変化に危機感-

 【重電プロジェクト】
 2008年度下期は東南アジア、中南米、中東市場に注目 -活況の重電市場、一部の不安要素にも注意-


(Vol.208 2008年9月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部