プラント貿易アウトルック

 2007年度の海外向けプラント・エンジニアリングビジネスは活況だった。 成約実績は対前年度比33.4%増の238.0億ドルで、史上2番目の実績となった。 この成約額の約半分をしめたのが発電プラント。 旺盛なプロジェクト需要に対応するため、重電プラントメーカーが生産体制の能力増強したのが好調の要因だ。 この好調の影で、新たな問題も浮上している。 資機材価格の高騰や熟練労働者の不足が、キャパシティクライシスを引き起こしている。
絶好調の中で、未体験の問題が立ちはだかる。

・2007年度、海外プラント・エンジニアリング成約は33.4%増の238億ドル 発電プラントがほぼ半分、全地域で成約増
【化学プラント】 2007年度は石化プラントが主役 -今期エネルギープラントが回復気配-
【発電プラント】 2007年度発電プラント成約実績は、前期比約2倍の109.1億ドル -全プラント成約の45.8%が発電-
【鉄鋼・生活関連・環境プラント】 受注好調な鉄鋼プラント、6割減の生活・環境プラント -今年度はともに受注増に期待-
・2007年度 主要受注プロジェクト一覧

(Vol.205 2008年7月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部