プラント価格の新相場

 最近の資材価格の高騰には、すさまじいものがある。 この煽りを受けるように、プラント価格も上昇している。 「数年前の倍」 「信じられないような高値」 、業界の方々と顔を合わすと、挨拶代わりにこんな会話が交わされる。 それでは、どれだけ価格が上昇しているのか。 今回少誌では、化学・電力・ごみ焼却の各プラントの価格動向を調査した。 その中で浮かび上がったのは、現在の価格水準が90年代初めのバブル経済直後の水準であることだ。 「新相場」 と言うが、それは最近の新相場である。 プラント価格動向を追った。

・ピークアウト説が浮上するも、油価高騰で予測困難な価格 -現在の水準は90年代初頭のバブル経済期と同水準-
・プラント価格は2002年水準の2.5倍 -国内ではピークアウト説もあるが、油価値上がりで価格は続騰か-
・数年で2倍以上に上昇、重電プラント価格 -資金力のある顧客が主要ターゲットに-
・メーカー各社の慈善事業と化した焼却炉EPC事業 -拡大するメーカーと自治体の温度差-

(Vol.204 2008年6月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部