開花する原発ビジネス

 CO2を排出しない原子力発電設備は、地球温暖化が深刻化する昨今、その重要度を増している。 最近では温暖化ガスを排出しないため、環境保護団体のグリーンピースまでもが推進派に回っていると言われる。 こうした世論の追い風もあり、2030年までに165基の原子力発電所が建設されるという。 この巨大市場を見越して、東芝は6,400億円という巨費を投じてウェスチングハウス社を買収したが、その成否は現時点では分からない。 開花する原発ビジネスの今を追った。

・熱を帯びる原発市場
  「空席」のエマージング・カントリーに注目

・東芝によるWH社買収で様変わりした原発メーカー勢力図
  それでも底力見せる重工、PWR炉の覇権を握るのはどこか


(Vol.196 2008年3月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部