崩壊するプロジェクトマネジメント

 IHI、荏原製作所が決算見通しの大幅下方修正を発表した。 その要因の多くが、プロジェクトの管理上の問題である。 現場任せならまだ良いが、実態はただの丸投げであるなど、ずさんな管理が多額の損失を生んだ。 その背景には、能力以上の受注があるが、プロジェクトマネジメントは危機にあるようだ。
 こうしたずさんな管理が表面化する反面、90年代にプロジェクト管理の失敗から苦い経験をした業界各社は、管理を徹底することで収益を確保している。 一部の企業のずさんな管理がすべてではない。

☆IHIと荏原を損失に追い込んだ物は何か
  管理とコミュニケーション不足が引き起こす大型損失

☆進む「90年代の教訓を生かしたプロマネ体制」
  経営がプロジェクト管理にタッチ、確実な遂行を 


(Vol.191 2007年11月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部