国内回帰現象

 90年代のバブル経済崩壊後のある期間、わが国の製造業が設備投資を抑制した期間があった。 この期間はその後「失われた10年」と呼ばれるようになった。 その時期を経てこの数年、徐々に設備投資が回復してきた。 資材高騰などの懸念はあるものの、今期はかなりの量の設備投資が期待できる。 「失われた10年」の反動と見るのは極論かもしれないが、国内投資は久しぶりの回復を見せる。 この状況に伴い、エンジニアリング業界には「国内回帰」の動きが始まっている。 国内回帰現象の今を追った。

【 総 論 】  民生需要の多様化が牽引する国内設備投資
         プラントエンジ業界にも 「国内回帰現象」

【 化 学 】  「売手市場」から激戦区に様相変わる国内化学プロ
         注目は製油所脱硫装置とOCT、LNG受入基地も目白押し

【 重 電 】  老朽化発電プラントで更新計画増加
         受注続く三菱重工製ガスタービン

【医薬・食品】 再編途上の製薬業界に新たな設備投資
          食品業界では、飲料会社を狙え

(Vol.181 2007年6月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部