【メンテナンス構造改革】


 「現場が弱体化した」「技術伝承が頭痛の種だ」など、今、わが国のメンテナンスは、かつて無いほど様々な問題を抱えている。 が、これはあくまでも現場主導のメンテナンスを行うからだ。ここで重視すべきは、従来の現場主導のボトムアップ型メンテナンスから管理主導のトップダウン型のメンテナンスに変革することだ。
 一方、わが国では現在、メンテナンスは総務省の産業分類に存在しない。メンテナンス産業に明確な位置づけがないのも大きな問題である。
 メンテナンスの仕組みと社会全体における認知度。メンテナンスは二つの意味でメンテナンス構造改革が必要だ。

 【メンテナンス業務フローを変えるIT】
  - メンテナンス構造改革の切り札になるEAMシステム -

 【日本メンテナンス工業会 中村 公一 会長に聞く】
  「われわれは、昭和40年代に建設されたプラントの劣化が始まる
                           『2008年問題』を意識しています」

 【日本メンテナンス工業会 新庄 信 副会長に聞く】
  「工業会が認知されないと、装置産業のメンテナンスはしっかりとしないと思います」

 【日本メンテナンス工業会 奥村 治彦 副会長に聞く】
  「『直し屋』ではなく、プロセス改善を提案するべきです」

(Vol.147 2005年11月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部