【復活したタイ市場】

 アジアに位置し、日本にとっては身近なタイは、長期間に渡って、わが国プラント・エンジニアリング業界にとっての重要市場だった。そのタイ市場が1997年7月のアジア通貨危機をきっかけに、長期間に渡り冷え込んだ。長らく冷え込んだタイ市場の復活を、わが国プラント・エンジニアリング業界は首を長くして待っていたはずだ。

 ところが最近になってプロジェクトが浮上すると意外にも日本勢の参入は少ない。市場を席巻するのは、韓国勢と台湾勢になりそうだ。タイ市場は次世代のプラント市場を担う新興勢力のトライアル市場として存在感を高めそうだ。


 【電力プロジェクト・ガスタービン複合設備商談が佳境】
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 【化学プロジェクト・本格化する大型プロジェクト市場】
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(Vol.144 2005年10月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部