【韓国勢の復活、中国勢の台頭】


 90年代に市場を席巻しながら、プロジェクトの不採算でリストラを余儀なくされた韓国エンジニアリング産業は、事業体制を整備して国際市場に戻ってきた。これまで財閥の垣根があり、財閥を超えたコンソーシアムの組成が難しかったが、最近は要員確保とリスク分散を目的に協調する。

 また中国は最近の国内重化学工業投資で実績を上げた設計院をベースとするエンジニアリング企業が徐々に海外市場に打って出始めた。中国勢も確実に存在感を高めている。


 海外狙うSINOPEC (上海) エンジニアリング
  国内大型プロジェクトで実績、次の舞台は世界

 中国、建設業ライセンスの損得勘定
  昨年4月から施行、ライセンス取得は得か

 「第二の創業」迎えた韓国エンジニアリング産業
  かつてのガリバーがリストラを経て復活

(Vol.140 2005年7月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部