プラント貿易アウトルック ’04

 経済産業省国際プラント推進室によれば、2004年度の海外プラント・エンジニアリング成約額は193.7億ドル。前年度の高水準が引き続いている。天然ガス需要の高まりや交通インフラ需要が数字を押し上げた。高水準の原油価格が続いているため産油国などの需要地域のプロジェクト資金が潤沢であると同時に、その波及から世界的に資金が流れているのが好調の理由と言える。

 しかし、その一方で海外調達も進み、国内製造業への経済的波及効果は1兆円規模とけっして多くない。増加の実態は「膨脹」と言った方が良さそうだ。


 2004年度、海外プラント成約193.7億ドル
  - 中国・中東が好調、国内製造業への波及は1兆円超 -

 主要分野別コントラクトリスト(2004年度)



(Vol.139 2005年7月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部