ユーザー系エンジの個性派事業


 ユーザー系エンジニアリングの事業は、それぞれ強い特徴を持つ。理由は、各社ともに親会社のノウハウの水平展開を目的に展開しているからだ。こうした中で自立を目指し、懸命の事業体質の強化を果たしてきた企業もある。

 が、連結経営色が強まるとともに各社の事業にエンジニアリング企業なりの特色は色褪せている。ユーザー系エンジニアリングの技術的個性は発揮されても、その実態はあまり変わらなくなった。可能性とともに限界を見せるのがユーザー系エンジニアリングだ。


 ユーザー系エンジの個性派事業 - そもそも「ユーザー系エンジ」とは何か -

 【コスモエンジニアリング】 海外市場に活路
  - 意識改革に専業大手実務経験者も採用 -


 【日陽エンジニアリング】 ジャパンエナジーの自前の技術をベースに環境事業
  - 売上高は着実に伸長、シーズをニーズに適合 -


 【旭化成エンジニアリング】
  昨年10月に社名変更、旭化成グループを前面に技術を売り込み
  - 海外プロジェクトへも化成技術で展開 -


 【住友ケミカルエンジニアリング】 住化投資と外販事業両輪に展開
  - 外販では半導体メーカー向け薬液供給設備で存在感 -


 【三井化学エンジニアリング】
  PETボトルリサイクルプラントでコスト競争力強化と高付価値化を実現
  - バージンPET樹脂フレークと同等品質なリサイクル製品目指す -


 【三菱化学エンジニアリング】 いっそう強まるメンテナンスへ
  - 製薬業界に新たな照準 -


 【三菱レイヨン・エンジニアリング】 ベルトマシンで液晶需要等
  - 30年の技術蓄積でオンリーワンに -

(vol.138 2005年6月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部