「9.11」 以降の重電プラント業界

 2001年9月11日に勃発した同時多発テロの衝撃が大きかったのは言うまでもない。イスラム過激派の仕業を見た米ブッシュ政権は、テロの影に怯え、イラク戦争にまで発展させた。が、2001年は世界の重電業界を変える大きな出来事が相次いで起こった年でもあった。

 1月のカリフォルニアにおける電力危機、そして10月のエンロン不正経理発覚から12月の経営破綻。特に当時、世界のエネルギー産業を席巻していたエンロンの破綻は、IPPへの不信を深め、世界の電力事業は、伝統的な事業者へと再び回帰していった。重電プラント業界をとりまく環境は2001年に一変した。

2001年を象徴する「9.11」が分岐点
 - 電力プラントが「商業プラント」から「インフラ」に -

「9.11」以降のGE・シーメンスによる買収劇
 - 「環境とエネルギー」がキーワード -

(vol.134 2005年4月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部