【EAM/CMMSの差別化戦略】

 設備産業にとって、EAM/CMMSは珍しいものでは無くなってきた。最近ではプラント建設の入札時にEAM/CMMSのシステム導入が求められることも珍しくない。しかしこれら一連のシステムに大きな違いはあるのだろうか。各システムとも得意分野は確立されているが、ソフトとしての特徴に真新しいものは無い。ここで差別化戦略として浮上するのがコンサルテーションだ。

 わが国の保全はこれまで、製造現場のハイレベルな技術力により支えられてきた。その現場も団塊の世代がリタイヤする時期を迎え、将来的には弱体化する懸念がある。ここで求められるのが、現場を管理する管理志向の強い設備管理だ。現場から管理部門に、思い切ったシフトを実現するのにEAM/CMMSが有効なツールになりうる可能性もある。差別化戦略に業務フローの変革も導入すべきだ。



【プラント版「2007年問題」を救う EAM/CMMS】
  - 欧米では付加価値型ビジネスが主流、出遅れる日本 -

【全体最適が最優先、ERPベンダーの志向する EAM】
  - SAP、Oracleが提案するモジュールとしての EAM -


【コンサルテーションが拓く、EAMビジネス】
  - 意識改革まで含めたサービスを重視 -


(vol.128 2005.1月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部