海外プラントバブル

 プロジェクトビジネスは「バブルを追いかけるビジネス」と言える。多額の投資を必要とするプロジェクトを動かす物の中でバブル経済は重要な役割を果たしていると言える。これまで海外向けプラント成約で歴史的に3回のバブルがあった。

 70年代の主役はオイルショック以降の原油価格のオイルマネーによるバブル、90年代の主役はアジアバブル、そして今回のバブルは天然ガスと中国によりもたらされた。バブル抜きでプラント輸出は活性化しない。バブルとプロジェクトの関係を追った。

■ガス・中国バブルで03年度海外プラント成約は189億ドル
  -史上3番目、国内製造業への波及も3年ぶりに1兆円超-

■エネルギー・化学分野、主体はガス
  -今期もガス中心でLNGとガスベースPJの動向に注目-

■発電プラント海外成約、前年比2.5倍の64.7億ドル
  -アジア市場のプロジェクトが進展-

■主要分野別コントラクリスト(2003年度)

(vol.117 2004.7.10号より)

重化学工業通信社
ENN編集部