総合建設には30年ほど前から「エンジニアリング本部」がある。この本部の中身は、工場・施設のエンジニアリングを実施する部門だ。元々アメリカでエンジニアリング産業と言えば、わが国の総合建設業を指す。したがって建築にも土木にもエンジニアリングが必要なのは今さら言及する必要もない。が、わが国ではなぜか、工場・施設のエンジニアリング機能のみが「エンジニアリング本部」に属しているのだ。そのエンジニアリング本部は長年、建築・土木部門の受注支援部門として位置づけられてきた。しかしこれからもそれで良いのか。5年前に清水建設がエンジニアリング事業本部としてプロフィットセンター化したが、ほとんどがいまだにコストセンターでしかない。本誌ではここで、ゼネコンエンジを大胆に採点、「ゼネコンエンジの通信簿」を提供する。
■大林組 エンジニアリング本部
受注支援部隊として全社の受注拡大に貢献
■鹿島 エンジニアリング本部
コンサルなどを切り口に顧客のパートナーに
■清水建設 エンジニアリング事業本部
ゼネコンで唯一プロフィットセンター化
■大成建設 エンジニアリング本部
ゼネコンエンジの草分け、EPCからライフサイクルまで
■竹中工務店 技術ソリューション本部
3機能の統合でエンジニアリング力の高効率化
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