わが国のプラントの多くは、高度経済成長下の1970年前後に建設されてきた。そのプラントが今、稼働から30年を迎え老朽化している。「わが国のプラントは先進国の中でも最も老朽化しており、いつ大事故が勃発しても不思議はない」という危機感だけが一人歩きする。しかもプラント建設からかかわり、隅々まで知り尽くした人材も定年の時期を迎え、豊富な経験は時代とともにプラントから消えようとしているのも事実。こんな中、EAM/CMMSといったIT技術に期待は高まる。アメリカのARCアドバイザリーグループは2007年のその市場規模を19億ドルと見通すが、わが国にはお寒い事情ばかりだ。
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