脱炭素下でも確実に進むLNGプロジェクト

世界的に脱炭素化が進められている。そんな中で、天然ガスは「トランジションエナジー(移行期のエネルギー)」と位置付けられる。しかし、エネルギーの安定供給を考えた場合、CO2排出量が最も少ない化石燃料である天然ガスは、現実解と言える。生成AIの普及に伴うデータセンター需要の増加に加え、半導体産業の成長など、エネルギー需要を増加させる要因が相次いで浮上する中で、増加するエネルギー需要に応えられる現実解はやはり天然ガスだ。この動きに伴い、天然ガスを液化するLNGプラントの建設も活発化している。

  【総 論】
   脱炭素化の中でも確実に進むLNGプロジェクト
   現実解は低炭素化、当面継続されるLNGプロジェクト
 
   モザンビーク・コーラルFLNGプロジェクトで仏がファイナンス組成から離脱
   エルマウ合意で揺らぐ?天然ガスの正当性
 
   エネルギーベンチャーが変える、米国LNG市場
   設立は2010年以降、存在感を増す2社




 (Vol.584 2025年10月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部