プラント貿易アウトルック2024 |
世界的に脱炭素化が進む中で、再生可能エネルギーが注目されるが、エネルギーの安定供給を考えた場合、信頼性に問題がある。そんな中で現実解として注目されるのが、天然ガスだ。化石燃料の中でC(炭素)の含有が最も少ないため、燃焼してもCO2の排出が少ない。しかも最近は、データセンターの需要が増加傾向で、電力需要が世界的に高まっている。この需要に応えるうえで、現時点の最適解は天然ガスをエネルギーとするガスタービンだ。2024
年の海外プラントビジネスはこの天然ガスを軸に動いた。
【総 論】
ガスが二つの顔を持った2024年度海外プロジェクト
ガスは化石燃料か、トランジションエナジーか
【国際協力銀行 執行役員経営企画部長 小松正直氏】
前期に「第5期中期経営計画」をスタート、3つの軸で展開
不確実性が増す中でも、重視する国際社会の発展への寄与
【日本貿易保険 執行役員 吉岡 孝氏】
地政学リスクと新領域の拡大で高まるNEXIの役割
柔軟な貿易保険ツールの活用で日本企業の海外ビジネス機会を発掘
【千代田化工建設 執行役員営業本部長 櫻井公穂氏】
中計で示された「海外大型EPC依存からの脱却」
海外では既受注案件の適切な遂行と新規案件には選別対応
【東洋エンジニアリング 松室 健 専務執行役員・営業統括本部統括本部長】
FPSOから地熱発電まで幅広い分野で事業を展開
ランプサムに拘らず、ライフサイクルを視野に柔軟な受注を目指す
【日揮グローバル 執行役員営業本部本部長 橋爪 健氏】
大型案件を受注も不採算案件で二期連続赤字
新中計に向けて契約形態についても議論
【三菱重工業 理事 エナジードメイン経営企画部長兼プラント営業戦略室長 津久井隆雄氏】
24年度はGTCCの受注が過去最高を更新
旺盛な電力需要と低炭素化の流れの中でGT需要の増加が継続
【2024年度 主要受注プロジェクト一覧】(本誌調査)
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