高経年化設備とその対策 |
わが国では、高経年化したプラントが数多く稼働している。高経年化していても、高圧ガス保安法や消防法の規制下にある設備は更新され、稼働状況に大きな問題はない。しかしそれ以外のユーティリティなどの設備の老朽化は深刻な状況にあり、漏えいなどの問題を起こしている。その修理を行っても、次から次へとトラブルが起こり、その対応だけで「もぐら叩き」状態と言われる。そうした中で、経済産業省は2017年に「スーパー認定事業者」制度、2023年には新制度として「認定高度保安実施者制度」を施行した。これら制度には連続運転時間の延長などインセンティブが設定されており、コスト負担を吸収できる仕組みも用意されている。制度を活用した対策も取ることができる。
【総 論】
高経年化設備とその対策
求められる「経営のコミットメント」
経産省、本格的なスマート保安の実現に向け制度を改定
23年12月から「認定高度保安実施者制度」を施行、経営トップのコミットメントも明確化
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