社会を支える計測器校正

われわれが日常的に使用している腕時計の時刻が正確で無かったら、どうなるだろうか。重要なミーティングに遅れたり、待ち合わせの時刻を間違ったりするだろう。また時計の示す時刻が正確でないことが分かった時、不安な気持ちになる可能性もある。計測器も同様で、計測値が正確でなかったら、場合によっては、生産される製品の品質が低下するなどの問題が起こる可能性がある。こうした問題が起こらないように、計測器は国家標準器との照合により、正確に測れる状態に整備されている必要がある。これが「校正」と言われるものだが、社会を支える大きな役割を果たしている。

 【総 論】
  「正しく測る」を管理するJCSS(計量法トレーサビリティ制度)
   国が管理する正しい計測、国家計量標準へのトレーサビリティを確保

 【アズビル】
  創業以来取り組まれてきた「正しく測る」ことへの追求
   グループで全国各地に校正のための施設を設置

 【オーバル】
  「ガス」「石油」「水」の流量計校正に取り組むオーバル
   2006年からJCSS校正事業を開始、事業の高付加価値化を目指す

 【三興コントロール】
  サードパーティとして校正事業を展開
   校正への深い知見で新境地を開拓



 (Vol.571 2025年3月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部