2025年 プラント市場見通し(化学 / 電力 / 鉄鋼 / 環境)

プラント市場を見る場合、カーボンニュートラルを無視できなくなった。ここで重要なことは、社会全体が脱炭素化と低炭素化のどちらに向かっていくかということだ。脱炭素化は、将来の理想ではあるが、エネルギーの安定供給を考えた場合、低炭素化が現実的だ。昨年は、米国の大統領選など、世界で90の重要の選挙があったが、今年は「選挙イヤー」ではない。フィルターをかけることなく、世界を俯瞰できる。2025年は、世界の潮流を見極めやすい年になりそうだ。

 【化学プロジェクト】
  当面、世界は低炭素化で動く、やはり注目はLNGだ
   国内ではひびきエル・エヌ・ジー基地に注目

 【電力プロジェクト】
  ガス火力発電の投資ラッシュ
   海外は中東・アジアの大型新増設、国内はリプレースが注目

 【鉄鋼プロジェクト】
  鉄鋼業界の設備投資続く
   脱炭素化、生産性向上、高付加価値製品強化が投資をけん引

 【環境プロジェクト】
  2024年は期ズレもあり発注量が減少も今年見込まれる市場の回復
   資機材価格の高騰も沈静化の可能性、カギはプロジェクト要員の確保


 (Vol.567 2025年1月合併号より)



重化学工業通信社
ENN編集部