理想と現実の狭間で揺れるLNGプロジェクト

世界がカーボンニュートラルに向かう中で、化石燃料の中で燃焼時のCO2排出が最も少ない天然ガスは、再生可能エネルギー社会が確立されるまでの、トランジション・エナジー(移行期のエネルギー)として存在感を高めている。しかし、化石燃料である以上、燃焼すれば、石炭の半分ではあるが、CO2を排出する。このため最近は、環境NGOへの配慮から、天然ガスを液化するためのLNGプロジェクトのFID(最終投資決定)に慎重になるケースも見受けられる。こんな背景から、LNGプロジェクトが揺れ動き始めている。


 【総 論】
  理想と現実の狭間で揺れるLNGプロジェクト
  「Biden's LNG Pause」の背景に、環境NGOへの配慮

 【各 論】
  LNGプロ、注目すべきモザンビーク・パプア・カナダ
  大統領選の結果が左右する米国市場


 (Vol.563 2024年10月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部