プラント貿易アウトルック2023 |
脱炭素化が進む中で、「エネルギー・トランジション」の時期を迎えているが、天然ガス関連の設備投資が堅調に推移した。この中で、ガスタービン需要が確実に伸張した。反面、2023年度のLNGプラント建設プロジェクトのFID(最終投資決定)案件は2件にとどまった。北米の景気は好調だったが、欧州・中東の景気は今一つ伸び悩んだうえに、資機材コストも上昇したのが、FIDに慎重になった要因と見られる。
ただ、プロジェクトが大型化する中で、千代田化工建設などが北米で遂行していたゴールデンパスLNGプロジェクトでジョイントベンチャーパートナーのZachry社が経営破綻した。プロジェクトの大型化とともにリスクも拡大、その対応が求められている。
【総 論】
LNGと二次インフラ需要が世界のプロジェクト市場を牽引
LNGプラントとGTCCへの投資が活発
【国際協力銀行 小松 正直 執行役員 経営企画部長】
グローバルサウス、サステナビリティなど、新たなニーズに機動的に対応
【日本貿易保険 吉岡 孝 営業第二部長】
2023年度保険引受額は株式会社後最大の8兆円
【千代田化工建設 櫻井 公穂 執行役員・営業本部長】
JVパートナーの倒産で浮上したリスク管理の重要性
【東洋エンジニアリング 松室 健 専務執行役員・営業統括本部統括本部長】
大型FPSO2件の受注で幸先良いスタートを切った2023年度
【日揮グローバル 桜井 宏司 常務執行役員 営業本部長】
今期に入って、UAE向け大型LNGプロジェクトを正式契約
【日立造船 英 孝太 環境事業本部 海外環境ビジネスユニット長】
日造本社対応のアジア地域では苦戦も、欧州・中東でHZIが好調
【三菱重工業 河本 英士 エナジードメイン プラント営業戦略室長】
世界的に進むエナジートランジションで拡大するガスタービン需要に対応
【2023年度 主要受注プロジェクト一覧】(本誌調査)
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