もう「プラントコスト」は下がらない

「資機材価格が値上がりしている」「人件費も高い」など、プラント建設関係者のこんな発言が最近、増えた。コロナ禍が収束して、物の動きが活発になり、資機材価格は一旦落ち着いたが、最近は円安による輸入原材料価格の高騰で上昇した。それでも、財務省の為替介入は「1ドル=160円」の円安水準だ。

ここまでの円安を容認する理由は何なのか。「円安によるインフレで、約1,300兆円という債務を圧縮する狙いがあるのではないか」という勘ぐりも働く。この勘ぐりが正解なら、円安・インフレ・債務圧縮という流れが継続され、当分、プラントコストも高値を継続するはずだ。


 【総 論】
  もう「プラントコスト」は下がらない
  円安と人件費高騰が吊り上がるコスト
   ・コストに与えるインパクトが大きい人件費
   ・減少した建設業への入職者
   ・増えるのは、より高付加価値に向かう設備投資
   ・円安と人件費高騰で建設コストはより高騰へ

 【各 論】
  円安で引き起こされるインフレに要注意
  求められるより高い付加価値
   ・円安からインフレへ、狙いは国の債務の圧縮か?
   ・コスト高で求められる高付加価値
   ・見劣りする医薬品プラントの付加価値
   ・変化への対応力が企業を強くする


 (Vol.556 2024年6月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部