活況が続く、医薬品エンジニアリング市場

過去5年間で、医薬品製造設備の市場規模は倍増した。低分子医薬品に加え、バイオ医薬品の投資、さらにコロナ禍により、医薬品製造のサプライチェーンが見直され、ワクチン製造プラントも市場に加わった。その一方で既存プラントの改造もあり、医薬品エンジニアリング市場の活況が続く。反面、プラントを供給するサブコンは半導体やデータセンターの投資に追われ、医薬品エンジニアリング市場に十分な対応ができない。市場は活況だが、予期しない問題も浮上している。

 【総 論】
  医薬品エンジ市場、活況でも増えないコントラクター
  活況は2030年頃まで続く

 【千代田化工建設グループ】
  医薬品製造の基礎研究からシステム対応まで、ワンストップで対応
  中堅・ジェネリック医薬品メーカーにもグループで対応

 【テックプロジェクトサービス】
  技術開発で差別化、技術の優位性で高収益目指す
  2023年度は期ずれによる発注見送りで受注高は低水準も、
   今期はファイケミカル系を含め200億円の受注高目指す

 【日 揮】
  適正な受注量を高い生産性で実現
  バランスと仕事量に配慮しながら、適正規模の受注を目指す

 【鹿島建設】
  顧客・パートナーとともに成長する医薬品エンジニアリング
  設備のDX化では、最適解を提案

 【大成建設】
  2023年度受注高は約900億円、バイオ医薬品設備などで実績
  中外製薬向け「UK4」プロジェクトでISPEのFOYAを受賞

 【東レエンジニアリング】
  活況の市場を背景に、始まった好循環
  若手人材の育成にも手応え

 【三菱ケミカルエンジニアリング】
  多様化かつ拡大する市場に、独自技術で差別化
  設備管理事業で現場の情報を取得、技術・システム開発に反映


 (Vol.555 2024年6月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部