脱炭素化に取り組むプラントエンジニアリング産業(メーカー編)

今号も創刊25周年特集として「脱炭素化に取り組むプラントエンジニアリング産業」を特集した。今回は「メーカー編」だ。プラントメーカーでは、三菱重工業と川崎重工業で水素混焼のガスタービンの開発が進み、IHIは燃料アンモニアの活用に関する技術開発に取り組んでいる。またバルブメーカーのキッツは液体水素への対応、金子産業では以前から取り組んでいる水素を安全に扱う装置「フレームアレスタ」の事業が活発化、そして日本アスコはバルブのモニタリングによるプラント操業の省エネ化を実現している。メーカーであるだけに、自社の得意技術を前面に押し出した事業が展開されている。

 【金子産業 代表取締役会長 中村 善典氏】
  安心・安全を守る技術でSDGsをリード
  バルブ内部漏れの予兆を捉える「APOSA」では無駄のない操業を目指す

 【FOCUS / Cover Story】
  液化水素のサプライチェーンの確立に社運を賭ける川崎重工業
  液化水素の「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」の社会実装に全力

 【IHI】
 「アンモニアバリューチェーン構築」に注力
  注目される電力分野におけるアンモニア利活用

 【三菱重工業】
  着々と進む、水素・アンモニア燃焼ガスタービン
  高砂水素パークでは、水素のサプライチェーンを含めた開発へも取り組み

 【アトラスコプコ】
  コンプレッサの省エネと熱回収システムの提案で脱炭素化を実現
  省エネ・脱炭素化による社会貢献をサポート

 【金子産業】
  フレームアレスタで水素燃焼時の逆火でも安全を確保
  水素ガス、エチレンガスの使用でも消炎が可能

 【キッツ】
  実用化段階に入った液体水素用バルブ
  30円/N㎥の水素製造コストを目指し、継続される開発

 【月島JFEアクアソリューション】
 「創エネルギー型脱水焼却システム」と「OdySSEA」
  温室効果ガス削減と高効率発電を実現

 【日本アスコ】
  バルブモニタリングシステムでプラントの最適稼働をサポート
  効率運転の実現で、脱炭素化にも貢献

 【三菱化工機】
  中規模下水処理場での汚泥消化ガス発電でも事業性を確保
  独自の汚泥熱可溶化装置を実用化


 (Vol.552 2024年4月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部