下期、プラント市場見通し(化学 / 電力 / 鉄鋼 / 環境)

世界的にカーボンニュートラルの時代を迎え、プラント建設プロジェクトも変化している。LNGプロジェクトにおいても、その建設はモジュール化され、サイトワークが削減された。また発電プラントでは、エネルギーセキュリティを重視する傾向が強まり、世界的にガスタービンコンバインドサイクル発電設備のプロジェクトが相次いで計画されている。さらにごみ焼却・発電プラントは、2000年後にダイオキシン対策で建設されたプラントの更新需要が当面続く。市場に変化はあるものの、堅調に推移しそうだ。


 【化学プロジェクト】
  根強いLNGプラント需要、米国・中東地域の計画に注目
  次世代エネルギー、SAF・水素・アンモニア関連にも動き

 【電力プロジェクト】
  アジア・中東・国内などのGTCCプロジェクトの展開に注目
  国内は長期脱炭素電源オークションが起爆剤に

 【鉄鋼プロジェクト】
  脱炭素化で設備投資が活況な世界の鉄鋼業界
  生産効率化、製品の高付加価値化も狙い

 【環境プロジェクト】
  国内では、関西以西のDBOプロに注目
  UAE、ネシア、タイで日本勢の受注に期待


 (Vol.538 2023年9月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部