医薬品製造設備、1兆円市場への期待と懸念 |
2017年に国内で3,700億円規模だった、医薬品製造設備の市場は2022年度に約7,500億円に達した。この規模に今後、政府の補助金によるワクチン製造やワクチンとバイオ医薬品を製造するデュアルユースのプラントが加われば、市場規模は1兆円を超える。空前の市場規模になるが、2024年度から建設業は「働き方改革」の施行に伴い、残業規制に対応しなければならない。残業を前提に仕事を受注できなくなる中で、拡大する市場にどのように対応するか。医薬品製造設備の市場には、期待と懸念が入り交じる。
【総 論】
医薬品製造設備、1兆円市場への期待と懸念
市場規模は急拡大も、課題はコントラクターの対応力
【鹿島建設】
医薬品・化粧品製造設備に全方位で対応
課題は、効率的なリソース活用
【清水建設】
規模を追いかけるよりも、自らの高付加価値化を狙う
ニッチな再生医療分野に注力、「わが道を行く」方針を貫く
【大成建設】
全方位対応で、医薬エンジのリーダーとして高水準の実績
ジェネリック・バイオ医薬品製造プラントで実績
【千代田化工建設】
抗体医薬で実績、事業再生に向けてライフサイエンス事業を重視
エンジニアリング企業としての経験を医薬エンジにも活用
【テックプロジェクトサービス】
時代が求めるニーズに的確に対応
シングルユースのワクチン製造プラントでも実績
【東レエンジニアリング】
確実な技術でニーズに的確に対応
デジタル化には、グループの能力を結集
【日 揮】
今期、受注高1,000億円が視野
すべてのカテゴリーのエンジニアを自社で保有、顧客へ的確なサポートを提供
【三菱ケミカルエンジニアリング】
拡大・高度化する医薬品エンジニアリング需要に対応
積極的にデジタル化を推進
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