揺動期のプラント資機材調達

2021年、新型コロナウィルスとともに生きる「ウイズコロナ」の時代に突入した。徐々に日常を取り戻すのに伴い、資機材価格は上昇を始めた。この傾向は2022 年に引き継がれたが2月、ロシア軍がウクライナに侵攻した。この有事は、資機材価格の高騰を引き起こし、プラント資機材調達にも影響を及ぼした。しかもその後、円安が進行し、国内で生産される資機材が競争力を回復し始めた。この揺動期にプラント資機材調達はどのように変化したか、追った。


 【総 論】
  揺動期のプラント資機材調達
  必要なのは幅広い選択肢と冷静な判断

 【千代田化工建設】
  資機材価格高騰下で採られたリスク回避策を徹底
  円安でも、効率重視で海外ベンダーを採用

 【東洋エンジニアリング】
  TOYOグループの海外拠点を活用した最適調達を実現
  価格と納期を重視、幅広い選択肢から適切なベンダーを選定

 【日揮グローバル】
  世界情勢が揺れ動く中、情報収集と分析で最適解を見出す
  顧客との情報共有で、最善の調達を追究

 【JFEエンジニアリング】
  コロナや円安で海外調達の方針を転換
  調達業務の知見を組織で共有、AI活用も

 【東レエンジニアリング】
  価格変動で拡大するリスク、そこで求められるスピード感
  重視される信頼できるベンダーとの課題解決



 (Vol.528 2023年3月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部