ウクライナ危機とLNGプロジェクト

今年2月24日のロシア軍によるウクライナ軍事侵攻は、世界のエネルギー供給に大きな影響を与えた。天然ガスで世界第1位、石油で第2位、石炭で第3位の輸出生産国であるロシアが経済制裁の対象となり、識者の中からは「人類が経験したことのない、エネルギー危機に直面している」という声も上がった。天然ガスはCO2含有量が石炭の半分で、脱炭素へ移行するまでのトランジション・エネルギーとして、そのニーズは近年、高まりを見せるが、すでに、将来的なカーボンニュートラルの目標を理由に、天然ガスの導入に慎重な対応も一部で出始めている。LNGプロジェクトの最新動向をレポートする。


 【総 論】
  ウクライナ危機とLNGプロジェクト
  気になる「トランジション・エナジーとしての天然ガスの有効期限」

 【国際協力銀行 加藤 学 エネルギー・ソリューション部長に聞く】
  ロシアからのエネルギー輸入の見直しで混乱する世界
  懸念されるエネルギー危機の継続

  ウクライナ危機でもLNGプロの動向に大きな影響は無し
  一部案件は短納期に向かうが、商談が進むのはウクライナ危機前に浮上した案件




 (Vol.519 2022年10月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部