「人工光合成」の現在地

太陽光エネルギーを利用して、CO2と水から有機物(でんぷん)と酸素を生み出す「光合成」。植物の営みを模して、太陽光を活用して光触媒によりグリーン水素を生成し、その水素をCO2と合成してオレフィンを生成するのが「人工光合成」だ。昨年8月には、100u規模の太陽光受光型光触媒水分解パネル反応器と、水素・酸素ガス分解モジュールを連結した光触媒パネル反応システムが開発され、世界で初めて実証試験に成功した。この成果で、「人工光合成」の社会実装への道筋がほのかに見え始めた。その現在地を探る。


 【総 論】
  「人工光合成」の現在地
  着々と進む社会実装への研究開発

  独自技術で、「人工光合成」に取り組むTOYO〜富山大学
  CNT光触媒と空気分離装置を活用


 (Vol.517 2022年9月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部