DCSとエンジITの協業で近付く、プラントの自律運転

近年、DCSベンダーのソフトウェア部門とエンジニアリングIT企業が相次いで経営統合されている。現時点では、両社の持つソフトウェアの融合を中心に行われているが、DCSはプラントの運転履歴(ヒストリアン)を持ち、ヒストリアンへのアクセスは、プラント運転上の課題解決にもつながる。

2016 年にシーメンスとベントレーシステムズが協業契約を締結し、2018 年にはシュナイダー・エレクトリックのソフトウェア部門が経営統合された。そして今年5月にはエマソンのソフトウェア部門がアスペンテックと合弁企業として、新生アスペンテックを設立した。これらの経営統合の先には、プラントの自律運転も見えてきそうだ。


 【総 論】
  DCSとエンジITの協業で近付く、プラントの自律運転
  ハードとソフトの融合で生み出す、次世代のプラント操業

 【アスペンテック Antonio Pietri 社長 兼 CEOが語る新生アスペンテック】
  新生アスペンテック、複雑化するエネルギー供給にソリューションで対応
  インダストリアルAIの活用で、サステナビリティと経済性を両立

 【アスペンテック】
  アスペンテック、経営基盤の強化を目的にエマソンとの関係を強化
  エネルギー需要増とサステナビリティを両立へ

 【AVEVA】
  プラントライフサイクルサポートをより高度化するAVEVA
  「PI System」で履歴データ管理、OTに不可欠なソリューションを提供



 (Vol.514 2022年7月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部