2022年 プラント市場見通し(化学 / 電力 / 鉄鋼 / 環境)

 コロナ禍で、様々な影響が懸念された2021 年も終わり、2022年に突入した。感染が始まって2年が経過したが、プロジェクトの実現に影響を与えるケースは限定的だ。実現すべき案件は実現する。そうした中で、付加価値の低い化学系のプロジェクトには、中国やインドのコントラクターが商談に参加、徐々に存在感を高めている。このためわが国のコントラクターはより高付加価値の案件を追いかけるようになった。こうした中で、最近は、海外でごみ発電プロジェクトが具体化してきた。ごみ処理は投棄から、焼却、さらには余熱を利用した発電へと進化した。ごみ発電プロジェクトの存在感は今年も高まることになりそうだ。

 【化学プロジェクト】
  大型エタンクラッカーが市場を牽引、LNGプロで注目は今年もカタール
  ビニタイで年初に入札、アルジェリアでも注目石化案件

 【電力プロジェクト】
  アジアなどはGTCC、国内はFIT後の大型バイオマスが焦点
  エナジートランジションを好機に

 【鉄鋼プロジェクト】
  最悪期からの回復、上工程設備更新と電磁鋼板設備の投資が堅調
  東アジア地域の環境設備、インド大型設備投資に期待

 【環境プロジェクト】
  年間発注量6,000トン、2030年まで続く更新・延命化需要
  コロナが猛威を振るう海外は台湾・中東・欧州に注目


 (Vol.501 2022年1月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部