「カーボンニュートラルLNGプラント」の現在地

 天然ガスは、CO2含有量が最も少ない化石燃料だ。この天然ガスを液化した液化天然ガス(LNG)は、カーボンニュートラルな環境を作り出すまでの移行期間のエネルギーとしての役割を担っている。しかしLNGプラントによる、その生成過程では、原料となる天然ガスにCO2が含まれるほか、プラントの心臓部であるコンプレッサーを駆動させるためのガスタービンの燃焼でCO2が排出される。これらポイントでCO2をいかに除去するかが課題になる。エネルギー・トランジション(移行)時期に不可欠なLNGだが、真のカーボンニュートラルを目指すには、越すべきハードルがある。

【総 論】
 「カーボンニュートラルLNGプラント」の現在地
 トランジション・エナジーとしての期待高まるLNG

【千代田化工建設】
 「カーボンニュートラルLNGプラント」の実現に、全方位体制で対応
 「E-Drive」でも実績、AI活用の操業最適化システムも開発

【日揮グループ】
 「HiPACT」と「DDR膜」で、高効率CO2回収を実現
 エネルギー分野のメタン排出量の算定にも取組み



 (Vol.498 2021年11月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部