洋上風力発電プラント、国産化への期待と不安

 洋上風力発電プラントの建設プロジェクトが徐々に本格化しているが、「洋上風力の産業競争力の強化に向けた官民協議会」は昨年12 月、「2040年までにライフタイム全体での国内調達比率を60%にする」という国産化への目標を設定した。これに伴い、わが国では、東芝やJFEエンジニアリングが資機材の国産化を具体化した。これからは洋上風力発電産業が生まれることへの期待が膨らむが、実際のプロジェクトでは、ファイナンスの関係で実績が重視されており、不安を感じる要素もある。洋上風力発電関連機器の国産化では期待と不安が入り交じるのが実態だ。

【総 論】
 洋上風力発電プラント、国産化への期待と不安
 実績重視の欧州系金融コンサル、乏しい実績で戦えるか

【各 論】
 洋上風力発電、求められるアジア市場への意識
 国産化と国際化の両立なしに、市場は広がらない



 (Vol.496 2021年10月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部