北米エンジニアリング産業に「異変あり」

 オイル&ガスと言えば、エンジニアリング産業における主力事業の一つだ。いや、正確には「一つだった」と言った方が正確かもしれない。この数年、北米のエンジニアリング産業では、かつての主力であった「オイル&ガス事業」を傍流に追いやり、主力事業を転換する動きが目立ってきた。プロジェクトの大型・複雑化でその遂行におけるリスクが増大し、収益を圧迫することもある。しかも最近の世界的な脱炭素化は、オイル&ガス事業を遠ざける要因にもなっている。株主から高い配当性向が求められる北米では、かつての主力事業が遠ざけられるという状況が起こっている。この「異変」の正体は何なのか。

【総 論】
 北米エンジニアリング産業に「異変あり」
 相次ぐオイル&ガス事業の縮小・撤退

【各 論】
 なぜ、北米のエンジ企業で脱オイル&ガス事業が進むのか
 背後にある、高い配当性向と増大するリスク



 (Vol.495 2021年9月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部