顕在化するCUIと、そのソリューション

 CUI(コロージョン・アンダー・インシュレーション:保温材直下の腐食)は、プラントの高経年化と、1973 年の第一次オイルショック以降のエネルギー効率の改善を目的とした保温材の積極的な活用によりもたらされた。エネルギー効率の改善を目的として保温材の装着だが、保温材の直下では、配管などが腐食。その腐食が漏えいを引き起こし、事故につながる可能性もある。放置しておくことは、プラントの安定操業にも支障を来す。そこでそのためのソリューションが必要になるが、そのソリューションは保温材メーカー、検査会社、プラント工事会社が提供している。

【総 論】
 顕在化するCUIと、そのソリューション
 経済成長と省エネ意識がプラントの配管に引き起こす重大問題

【日本工業検査】
 効率的なCUI検査を可能にする「OpenVision」
 保温材の剥離なしに検査が可能なリアルタイムX線ラジオグラフィ装置

【ニチアス】
 CUIの原因を追究、検査から保温材工事まで一貫対応
 米社開発の「パイロジェルXTE」で保温工事に対応

【明星工業】
 防錆工事に検査から提案・施工まで一貫して対応
 稼働中に検査、防錆機能付保温材「ケイカルエースWIN」を独自開発

【レイズネクスト】
 顧客との二人三脚でCUIに対応
 豊富な経験を背景に、適切な情報提供



 (Vol.486 2021年4月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部