ポテンシャル高い、燃料アンモニア

 このところ、燃料アンモニアへの関心が高まっている。アンモニアの化学式は「NH3」で、水素キャリアとしても注目される。沸点は-33.4℃で、比較的にマイルドな条件で液化するのもありがたい。しかも肥料として活用されているアンモニアはすでに、サプライチェーンが確立されており、活用のためのインフラも整備されている。また直接、燃焼させることができ、石炭火力やガス火力での混焼のための実証試験も進られている。水素キャリアや直接燃焼など、アンモニアは様々な可能性がある。このポテンシャルは無視できない。

【総 論】
 ポテンシャル高い、燃料アンモニア
 サプライチェーン・直接燃焼で実証試験が加速

【IHI】
「アンモニア利用発電技術」に取組
 ガスタービン発電では、アンモニア70%混焼に成功

【東洋エンジニアリング】
 業界随一のアンモニア製造プラント実績、燃料アンモニアでも優位性
 2050年までに累計1.5兆円の市場規模、サプライチェーン構築でFSも開始

【日揮ホールディングス】
 ブルー・グリーンの両アンモニアで事業化に向け着実な取組
 2030年までに3件のアンモニアプラント建設が目標



 (Vol.486 2021年4月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部